数年前まで、私の部屋はひどい状態でした。仕事が忙しく、精神的にも参っていた時期で、気づけば部屋はゴミで溢れ、鼻を刺すような悪臭が漂っていました。食べ終えた弁当の容器、飲み残しのペットボトル、そしていつからそこにあるのか分からない物の山。窓を開けるのも億劫で、換気など全くしていませんでした。友人どころか、家族さえも部屋に入れることはできず、完全に孤立していました。何よりも辛かったのは、常に漂う不快な臭いでした。最初は鼻が慣れてしまうかと思いましたが、そんなことはなく、家にいる間はずっと気分が悪く、頭痛もしていました。外から帰ってきてドアを開ける瞬間が、毎日憂鬱でした。このままではいけない、と何度も思いましたが、どこから手をつけていいか分からず、ただ時間だけが過ぎていきました。転機が訪れたのは、ある日、あまりの臭いに吐き気をもよおし、倒れそうになった時です。このままでは本当に命に関わるかもしれない、と本気で恐怖を感じました。その日、私はインターネットでゴミ屋敷の片付けと消臭について必死で調べました。そして、専門の業者に依頼することを決意しました。もちろん、恥ずかしい気持ちはありましたが、それ以上にこの状況から脱したいという思いが強かったのです。業者の方は、私の状況を責めることなく、黙々と作業を進めてくれました。ゴミが運び出され、床や壁が清掃されていくうちに、部屋の空気は明らかに変わっていきました。そして、最後のオゾン脱臭作業が終わった後、部屋に入った時の感動は忘れられません。あの忌まわしい悪臭が嘘のように消え、まるで新築の部屋のような清々しい空気が流れていたのです。費用はかかりましたが、あの悪臭から解放されたこと、そして人生をリセットできたことを思えば、決して高いとは思いませんでした。今、私はきれいになった部屋で、以前では考えられなかった穏やかな日々を送っています。
悪臭との戦い!私のゴミ屋敷脱出記